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2009年1月23日 (金)

心あたたまる作品

「実はまもなく発表されるアカデミーのノミネートをオフィスでまっています」
と、小山薫堂さんの会社に勤めるUT氏からメールが入ったのは、夜の10時過ぎのこと。
それから間もなくして、最終ノミネートに選ばれたという嬉しいニュースが届きました。
心より、おめでとうございます!
2月のアカデミー賞が本当に楽しみです。

P1251520 去年の夏、「今、観てもらうのは、ちょっとしのびないの
ですが・・・」と言いながら、UTが『おくりびと』の試写会に
案内してくれました。
そう、私はちょうど父を見送った(看取った)直後でした。

確かに、時期が時期だけに色々な場面がとてもリアル
だったけど、逆に身内を見送るという体験をした直後に
観たのはとても良かったと思っています。
やはり親とは言え、見送るのには
たくさんの他人の力を借りないといけないわけで。
うちの場合、とてもいい人(葬儀屋さん)に出会えたと
思っているけど、
それでも知らない人に体を預ける、
ましてや映画とは違って、見えないところで体をきれいに
してもらう必要があったので、やはり抵抗があって、
拒んでしまった。

幸い、病院で家族が体をきれいにしてあげる時間を作ってくれていたので、
それでよかったのですが、
映画のような”おくりびと”に出会えたら、それも幸せなことだろうと思いました。

余談だけど、”その人らしい姿で”見送れるのが一番だと思う。
けれど、うちの父の場合は、たまたま私がハワイから買って帰ったアロハシャツ
(レイコさん、一緒に選んでくれましたよね!)が病室にあったので、
父の性格からは程遠い、陽気な姿で旅立っていきましたbleah
なぜか今ごろハワイの空にいて、戸惑っているかも・・・。

さて、映画『おくりびと』は小山薫堂さんが脚本を手掛けられましたが、
去年心を揺さぶられたモノには、もう一つ薫堂さんが携わった作品がありました。
それは、絵本『まってる。』
(千倉書房
http://www.chikura.co.jp/store/products/ISBN978-4-8051-0868-0.html )
フランスの絵本を、薫堂さんが翻訳されています。

やはり、父を看取った直後ぐらいに、親友からこの絵本を紹介されたのですが、
本当に心に染みて。
人生で多くの人が体験する出来事。
それを、ただ”通り過ぎる”という感覚ではなく、”まってる”という感覚で捉えたとき、
その出来事が、輝きを放ち、喜びに溢れます。
そのほとんどが喜びなのですが、一瞬、避けては通れない悲しみに出会う。

後に、幸いにも出版元の千倉書房さんの千倉さんとお会いすることができたのですが、
フランスで千倉さんがこの絵本と出会ったとき、
私と似たような状況でお父様を亡くされた直後だったとお聞きし、
この絵本が心にストンと入ってきたわけが分かったような気がしました。
そしてこれも後に知ったことですが、この絵本が出版された日が、
自分の誕生日だったので、勝手にシンパシーを感じてしまったwink

人に贈りたくなる絵本です。

B0868

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